今年は自然災害、人災、など余りいい年ではないですね。こういったニュースは本当に悲しくなります。最近東京の方では人が人を傷つける残忍な事件が多発していますが、そういった事件は怒りの矛先を向ける相手が居ますが、自然災害は一体誰に怒りをぶつけて良いのか分からないですね。福島原発もしかり、怒りを通り越してあきれてしまうような現状を引き起こしておきながら、いまだに情報操作をし、日本人の誇りを忘れ自国を滅ぼすほどの大惨事を招いているバカな大人が増えている。そんな状況に追い討ちをかける台風被害。亡くなった方に心よりご冥福をお祈りいたします。私は無力な人間ですから、祈る。ただそれしか出来ませんよ・・。
濁流は民家の2階まで押し寄せ、助け合う家族を引き裂いた。台風12号による豪雨で大きな被害が出た和歌山県那智勝浦町。町立那智中3年の岩渕紘明君(15)は流されそうになった祖母を救い出した後、自らが行方不明になった。「何とか見つかってほしい」。家族らが無事を祈る中、7日も懸命の捜索が続けられている。
紘明君は、仕事の都合で同県串本町に住む両親と離れ、那智勝浦町井関地区で祖母の千鶴さん(71)と祖父、三邦さん(77)の3人で暮らしていた。
千鶴さんらによると、豪雨に見舞われた4日未明、自宅2階の窓を流木が突き破り、氾濫した近くの熊野川から一気に水が流れ込んだという。
3人は首まで水に漬かりながら声を掛け合って凄い勢いの濁流に耐えていたが、千鶴さんが足を取られ、隣の家との隙間に押し流された。
「おばあちゃん!」。紘明君は危険を顧みずに千鶴さんを抱きかかえ、家の中まで引き上げたという。
互いの顔も見えない暗闇の中で、3人はそれぞれ家の壁にしがみついていたが、そのうち「おじいちゃん、しっかり」「おばあちゃん、頑張って」と励まし続けていた紘明君の声が途絶えたという。
「紘明、紘明」。何度も名前を呼んだが、返事はない。千鶴さんと三邦さんは濁流の中を泳ぐように何とか近くの民家に向かい、無事だった。
紘明さんは4歳から野球を始め、地区の野球チーム「熊野ベースボールクラブ」で毎日練習に励んでいた。高校に進学し、さらに腕を上げたいと意気込んでいたという。
豪雨が過ぎ去った後、千鶴さんらは自宅や周辺の泥をかき出し、紘明君のユニホームを見つけた。野球チームの友人らも捜索を手伝ってくれている。
父の静馬さん(48)は「本当に祖父母思いの優しい息子。おばあちゃんを助けたことを誇りに思っている。何とか見つかってほしい」と涙を浮かべて話した。
自然って奴は奪わなくてもいいものまで奪い去ってしまうんですね。時にやさしく、時に厳しすぎる試練を人間に与える。野球が好きだというひろあき君。1分1秒でも早く見つかることを祈っております。
0 件のコメント:
コメントを投稿